HyperionMAXとHyperionMAX2徹底比較レビュー

HyperionMAXとHyperionMAX2徹底比較レビュー

BROOKS RUN CLUB ~EKIDEN~ 読む HyperionMAXとHyperionMAX2徹底比較レビュー 1 分

みなさまこんにちは!

マラソンシーズン本番に入り、各地でマラソン大会も増えてきましたね。

目的、目標はそれぞれあると思いますがなによりも一番は楽しく走っていただきたいです!

さて、今回はこの秋新しく登場した「HyperionMAX2(ハイペリオンマックス2)」について初代の「HyperionMAX(ハイペリオンマックス)」と比較しながらご紹介していきます!

今回は主にマラソンという観点でシューズレビューをしていきます。

マラソンのシューズ選びのヒントにしてみてください♪

目次

  1. スペック比較
  2. 5つのアップデートポイント
  3. 実際の走行感
  4. ~まとめ~こんなランナーにオススメ!

スペック比較

Hyperion MAX(初代)

価格:24,200円(税込)|重量:220g(27cm)

ドロップ:8㎜|ソール厚さ:厚め(26㎜-18㎜)

ミッドソール素材:DNA FLASH

カーボンプレート:なし|プラスチックプレート:なし

接地感:やや硬め

ハイペリオンマックスはこちら

Hyperion MAX2

価格:26,400円(税込)|重量:260g(27cm)

ドロップ:6㎜|ソール厚さ:厚め(30㎜-24㎜)

ミッドソール素材:DNA FLASH v2 

カーボンプレート:なし|プラスチックプレート:あり(Speed Vault Plate)

接地感:硬め

ハイペリオンマックス2はこちら

このようにソールの厚みや素材変更など、初代ハイペリオンマックスからマックス2になったタイミングで、大きな変更点が大きく分けて5つありますので徹底分析していきます!

ハイペリオンマックス2のアップデートポイント①ミッドソール素材の変更

まず、これまで使用されてきた"DNA FLASH"素材は、通常のEVA素材に液化窒素ガスを注入し超臨界発泡をすることで、軽量性と反発性に優れたミッドソール素材です。 ハイペリオンテンポが発売された時に初めて使用され、約5年間レーシングモデルと長い月日を共にし多くのランナーさんに愛されてきました。

そのDNA FLASHがDNA FLASH v2へと進化!

ハイペリオンマックス2のミッドソール素材変更となった"DNA FLASH v2"は"DNA FLASH"をさらに柔らかくし、軽量で反発性が向上したものにアップデート。

"NITROGEN INJECTED"の文字が液化窒素ガスを注入し臨界発泡させたものの印です。

しかし、素材が柔らかくなった=接地感も柔らかくなったというわけではありません!

ミッドソール素材変更をすると、大体が実際に走った感触も柔らかくなるものが多いのですが、今回は素材そのものは柔らかくなったものの、接地感は以前よりも硬めになったことがポイントです。その秘密は次のアップデートポイントにあります。

ハイペリオンマックス2のアップデートポイント②Speed Vault Plateの搭載

前作の初代ハイペリオンマックスは、プレートが一切入っていないノンプレートシューズでした。

ハイペリオンマックス2からはプラスチックプレートであるSpeed Vault Plate(スピードボールトプレート)が入ることでより速く体重移動が出来るようにとアップデート。

(※こちらはカーボンプレートではありません)

シューズの両サイドから顔を見せるピンク部分はSpeed Vault Plateです。

ロッカー機能も以前より強くなりSpeed Vault Plateとの連動によってより速さを求めるシューズと進化しました。

アップデートポイントその①で申し上げたように、ミッドソール素材は柔らかくなったものの接地感は硬め。という理由はここにあります。

柔らかい素材の間に1枚プラスチックプレートが入ることで、ソールの沈み込みが軽減され、一歩一歩の接地がブレにくく安定感に優れた厚底レーシングモデルがこのハイペリオンマックス2となります。

ハイペリオンマックス2のアップデートポイント③ソールの厚さとドロップ

(写真上)HyperionMAX2 ドロップ: 6㎜|ソール厚さ:厚め(30㎜-24㎜)

(写真下)HyperionMAX   ドロップ:8㎜|ソール厚さ:厚め(26㎜-18㎜)

初代から踵は0.4cm、前足部は0.6cm厚くなり、より蹴り出しの際の衝撃を和らげてくれます。

特に前足部の厚みが増した点が大きく、その分ドロップも8㎜ドロップから6㎜ドロップへと変更となりました。

ドロップが低くなることで、中足部~前足部で自然と接地をするように促されるためよりスムーズな走行感になります。

初代ハイペリオンマックスよりも、コロコロと転がる感覚があるので身体を少し前に倒す意識をするだけでも足が前へ前へと進む感覚がとても楽しいシューズになりました♪

ハイペリオンマックス2のアップデートポイント④アッパーの変更

初代はあまり伸縮が効かないアッパーで、足幅が広い方には少し横がタイトに思う方も多かったと思いますが、今回アッパー生地が柔らかくなったことで、横幅問題が解決するかもしれません!

そして、シュータン部分がゴムのように伸びるガゼットタン仕様に変更したことで、フィット感がアップし足を入れた瞬間ピタ~ッと吸い付く感覚が非常に心地良いです。

そのシュータンが半一体型の形状でくるぶし内側・外側の両サイドが繋がっているため足首回りのブレをサポートしてくれます。プロネーションなどの接地にお悩みがある方のレーシングモデルとしてもオススメのシューズです。

BROOKSの強みである、”フィット感”は新しいモデルでも継承されてさらにランナーさんと高みを目指していくレーシングモデルに進化し続けております。

ハイペリオンマックス2のアップデートポイント⑤アウトソールの形状変更

アウトソールも前回とは全く異なる形となりました。

ソールの厚さ増、プラスチックプレートが入ったことにより重さが出てしまうため、少しでも軽量化のために中足部分のソールがくり抜かれています。

それでいながら、着地時のブレ感がなく安定性ある構造が素晴らしくこのくり抜き部分による支障は特にありません♪

元々、ラバー部分の耐久力に関してもかなり頑丈でありましたがよりもっと滑りにくさが向上しました。

BROOKSの耐久性はユーザーさんからもいつも好評です!今回もご安心ください。

実際に走ってみて

11月 つくばマラソンのsub3狙いのレース(4′15″/km)(30kmまで)

12月 湘南国際マラソンのsub3.5のペースメーカー(5′00″/km)

1月 3時間走 39km(4′40″~30″/km)

とペースを分け、ハイペリオンマックス2で長い距離を走ってみました!

シューズ自体はSub4~Sub3.5目標の方にピッタリなモデルで、3時間20分~10分狙いの方までにもハイペリオンマックス2はオススメできます!

初代ハイペリオンマックスの時にも推進力はありましたが、Rapid Roll Rocker(ラビッドロールロッカー)構造+Speed Vault Plate(スピードボールトプレート)のダブルパワーにより、レース後半の後押ししてくれる力が以前よりもパワーアップしたように感じます!

11月 つくばマラソンのsub3狙いのレース(4′15″/km)(30kmまで)

サブ3ペースで走ったつくばマラソンは、あえてカーボンシューズ搭載のハイペリオンエリート4で走りませんでした。

その理由として

・夏~秋にかけてトレイルランニングに力を入れており、全くロードでのロング走が出来ておらず不安要素満載。

・フルマラソンでカーボンシューズの反発感に耐えられる足作りができていないことからその一つ下のモデルハイペリオンマックス2をチョイス。→足への負担は少ないと考えました。

・3時間10分台~3時間一桁で走る方にも勧められるかの調査。

以上がハイペリオンマックス2を選んだ理由になります。

結果として、練習不足と足の痛みもあったことから30km地点でDNF。数字としての説得力がなく申し訳ありません。

しかし、ずっと4′10″~20秒台でおしていく中で、非常にテンポよく走ることができてとても楽しく走れました。

自分の調子さえ良ければサブ3も狙えたような感覚があるものの、後半の足が重たくなってきた時にシューズの重さが懸念されるので、サブ3目標の走力の方にはやはりハイペリオンエリート4の方がオススメと考えます。

12月 湘南国際マラソンのsub3.5のペースメーカー(5′00″/km)& 30km走(5′00″~4′45″)

実際に使用した際に、私は35km~グッと足が辛くなってしまったのですが、少し身体を前に倒すだけでも前にコロンっと転がってくれるおかげで足が最後まで回ったのです。特に湘南国際マラソンは前年に初代ハイペリオンマックスで同様のペースで走っていた事もあり、後半の足の持ち方の違いに驚きました。

昨年は結構足が辛くなってしまい、接地から蹴り出しの戻りがだんだんと遅くなっていることを感じていましたがハイペリオンマックス2は非常にレスポンスが早い点が良い所です◎

沈み込みも一切なく「ペシっ!ペシっ」と返ってくることから、同じリズムで刻みやすく最後まで楽しく走る事が出来ました!

1月 3時間走 39km(4′40″~30″/km)

3時間走では4′40″~30″のペース帯だとどこまで足が持つかを検証。

このペースも全く問題がなく、むしろ心地良かったです♪

しかし30kmあたりからは少しペースが上がっていき、30秒台前半が続くと少しシューズの重さが気になってきました。重心を前にすることでシューズの推進力を借りてなんとかペースを維持し続けることが出来ましたが、4′30″台前半のペース帯+後半足が重くなってきた際にシューズの重さが気になる方がいらっしゃるかもしれません。

脚力のある男性はあまり支障ないかと思いますが、ウエイトが軽い女性や脚力に不安がある方は、初代ハイペリオンマックスに比べると重たくなった点のみ人によってどう表れるかが変わってくるので注意が必要です。

~まとめ~

このような練習やレースで使ってみて感じたことからハイペリオンマックス2は、Sub4~Sub3.5目標の方がベストかと思います。

【Sub4~3.15目標】

レース用・ロング走・ペース走・スピード練習

【Sub3目標】

ロング走・ペース走・スピード練

初代マックスからプレートが入ったことで3時間20分前半台~10分台目標の方にも対応できるシューズとして進化したので、ぜひカーボンシューズが苦手という方にも候補にしていただけたら幸いです!

残りのマラソンシーズンも頑張っていきましょう!

ここまでお読みいただきありがとうございました♪

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