白馬国際クラシック~BROOKSスタッフレース奮闘記~

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みなさまこんにちは!

9月8日(日)に行われました「白馬国際クラシック」に出場し今大会のレースで、スイスにて行われる「ゴールデントレイルナショナルシリーズ グランドファイナル」への出場権を獲得いたしました!

今回は白馬国際クラッシックの様子と、ゴールデントレイルナショナルシリーズについてレポートしていきますので、ぜひ最後までご覧ください♪

 目次

 白馬国際クラシック

白馬国際クラシックは5km、12km、28km、50kmの部とカテゴリーも豊富。

その中で今回私は28kmの部に出場してきました!

GTNS28km(通行不可な箇所があるため今年は総走行距離は29km)

累積標高 1,704m D+

この夏、大きな目標を掲げて挑戦したこと。

まず、白馬国際クラシックという大会はGolden Trail National Series(ゴールデントレイルナショナルシリーズ)というシリーズ戦の最終レースで、10月にスイスで開催されるゴールデントレイルナショナルシリーズ グランドファイナルへと繋がる重要なレースでした。

ゴールデントレイルナショナルシリーズ詳細についてはこちら

第1戦”中央アルプススカイラインジャパン”

第2戦”The4100dマウンテントレイルin野沢温泉”

最終戦”白馬国際クラシック”

以上の3レースが選考対象レースでそれぞれ順位ごとにポイントが付与されるシステム。1戦目or2戦目のどちらかと、最終戦に出走することが選考条件となっております。

最終戦を終えた時点でのポイントランキングが男女上位2名&U23男女上位1名がグランドファイナルへの切符を掴めるという事で私はグランドファイナルへの出場に向けてこの夏シリーズ戦に挑んできました!!

第1戦目、中央アルプススカイラインジャパンは出走せず、

7月14日(日)The4100dマウンテントレイルin野沢温泉の方にエントリー。

野沢温泉では女子総合6位の65ptでポイントランキングはこの時点で10位。

※野沢温泉のブログも掲載しているのでぜひご覧ください!

The4100dマウンテントレイルin野沢温泉のブログを見る!

最終戦の白馬国際の同日にはスカイランニングの世界選手権が開催されることもあり、ポイントランキングで上位にいる選手はそちらに出走。

いつも通りの走りが出来ればグランドファイナルへの切符を掴めるかもしれない…!という可能性と運が舞い降り、緊張感のある中、挑んだ白馬国際クラシックをレポートしていきます。

前日受付~ゼッケン引き換え~

東京から車で4時間弱。

八方第二駐車場(八方の湯の隣)が会場となっているので、そちらでゼッケン引き換えを行います。

事前にハガキの送付があったので、ハガキと参加承諾書渡して無事受付完了。

白馬村のゆるキャラがゼッケンに描かれているのがとてもかわいいです♪

 

白馬前日観光編

遠征レースの際は、その地を存分に楽しむことも大事にしています。 なるべく特別なことはせず、いつも通りに過ごして緊張をほぐしていきます!

 昼食は「古民家 かっぱ亭」にて。

縁側の座席は水車の音と風がとても心地良く、お食事を待っている間から癒される時間が流れました。 

白馬勝負メシ!「信州プレミアム牛の焼きしゃぶ丼」

昨年もかっぱ亭を利用させていただきとっても美味しかったので再訪しました。

小鉢も全部美味しいので来年出走をご検討している方はぜひ訪れてみてください♪

 

レース当日

5:45起床。いつも通り、おにぎりとお味噌汁。

7:00出発。

実は朝から吐き気があり体調がいまいちでした・・・。

ですが、あまり悲観せずウォーミングアップをしっかり行って状態を整えていきます。

手荷物預かりのシステムはない大会でしたが、ハ方インフォメーションセンター近くの建物に荷物を置けるスペースがあったので着替え等はそちらに置けます。

貴重品などはインフォメーションセンターに500円で使用できるコインロッカーが数台あり空きもありそうな様子でしたので来年のためにも参考にしてみてください!

今回のレースウェアと補給食。

前日に白馬村のゆるキャラ

「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男ⅲ世(むらおさんせい)」

レース会場にお供してもらいました。

このゆるさでありながら名前の意味が「勝利の白馬」

そこに惹かれてしっかり勝ち取るためにも私のお守り的存在です。

ちなみに、昨年も同じシリーズ戦に挑戦し最終戦の白馬でコースロストしてしまいDNF。昨年、あと一歩のところで悔しい思いをしたからこそ今年は絶対に悔いのない走りをするぞという気持ちが強くありました。

レースの時に使用するザックにも”勝利の白馬”村男ⅲ世(むらおさんせい)と共に。

いつもレースの時に付けるひまわりゴム。

顔晴って笑顔でゴールするためのゲン担ぎ!村男ⅲ世とひまわりゴムのお守りを二つ持っていくことで心強かったです。

たくさんの方に支えられて無事にまた白馬村に帰ってこれたこと。

スタートラインに立てることに感謝していざレースへ…!

 スタート

スタート前に村男ⅲ世と!

ランナーのみんなを送り出してくれて、会場でも人気者でした♪

そして8:30スタート!

朝は涼しかったものの、スタート時にはじりじりと太陽が照り付けていたので脱水にならないよう1.5リットルの水分を初めに装備していきました。

レースレポート。雲行き怪しい序盤~中盤

スタート~3kmまでは緩やかなトレイル。最初の5kmロードを走る野沢の時と違って、早くにトレイルに入れるのがとても良かったです。

すぐにシングルトラックになり抜かせなくなるからか、スタートから周りの勢いとスピードに圧倒されました…。全然先頭集団に付いていけなかったのです。

朝から具合も良くなかったので「前半は無理をしない。自分のペースを大切に♪」と焦らないよう一歩ずつ丁寧に。

まずは前日にゴンドラで行った岩岳山頂を目指します。

約4km程ひたすら上り続けて約1時間ほどで岩岳山頂到着。(8km地点)

応援の方や、ボランティアの方もたくさんいたポイントでもあり声援が力になりました。

「今、女子5番だよ!」

「今年はスイス行くぞ!ファイトー!」ときっと昨年のDNFを知っている方らしき方が声をかけてくださいました。(涙)

「そうだよね。今年は応援してくださっている皆様に良い報告をしないとね。」と心の中で思った岩岳山頂。既に遅れを取っており心が折れかけていましたが、この言葉で自分が掴みたいものを思い出し前を向くことが出来ました。

そして、ここからは長い下りと走れるコースに入るのでなんとか前の選手が見える位置に行きたいところ。

12km~17km走れる、走れる、、

序盤から出遅れていましたがこの時の精神は落ち着いており、焦らず自分の走りに集中できていました。

トレイルのレースで”走れる区間”が長いのは一見楽そうに見えて、結構きついのです。。。上って、下った後で急に緩やかなコースがダラダラと続くと変化が物足りなくなるのはトレイルランナーだからなのでしょうか。(苦笑)

5′30″~4′50″のペース帯で必死に追いかけていくと、4位の選手が見えてきて一つ順位を上げます。

そして約3kmロード。昨年はロード区間が暑すぎて体力が吸われていましたが、今年は嬉しいことに曇り!暑さにかなり弱いので、天気も味方してくれている!とさらにギアを上げていくことが出来ました。

そうすると、3位の選手も見えてきました。

しかし、なかなかすぐには距離が詰まらずお互い粘り合いのレース運びに。

さぁ、いよいよ白馬国際クラシック名物ゲレンデに乗り込みます…!

ついにラスボスのゲレンデへ!

いよいよ後半戦!昨年はゲレンデに突入する手前でコースを左に曲がってしまい、ゲレンデを走ることなくゴール会場へ辿り着いてしまったのでここを走るのは初。

今年はしっかり確認をする気持ちの余裕作りもできたことで、コースミスすることなくゲレンデを走れる楽しみな気持ちでワクワクしていました。

19kmあたりからコンクリートと所々、砂利交じりの急な上りがスタート。峠走のようなコースが続きます。。

これから迎えるゲレンデに比べたらかわいいものですが、非常にキツイ記憶が残っており、本当に曇っていて良かった…とここでもコンディションの良さに感謝。

すると、この上りに差し掛かる手前で3位の選手に追いつきました。

声をかけてくださったことをきっかけに、きついながらもコミュニケーションを取りながら上っていくことが出来ました。

「いよいよここからですね!一緒に頑張りましょう!」と励まし合ってゲレンデまで約3km並走。2人で先頭集団を追いかけて走れたことはこのレースの良い思い出です♪

ライバルでもありながら、同じ走る仲間。

ピリピリと敵対視するのではなくこうして一緒にレースを作っていく、楽しむ気持ちも忘れないことは非常に大切だと改めて感じました。

すぐそばをスキーのリフトが稼働しており、何度「乗せて~!」と思ったことか・・・・。

そしてここから、大きくレースが動きます。

忍者作戦

名物ゲレンデは想像以上にハードで壁のような斜度の上りが待ち構えており

この時点で3位に順位を上げるも、依然としてトップ集団が見えません。

グランドファイナルへの切符争いにすら加われず再度心も折れましたが、自分の満足いく走りをしよう!と人と比べず昨年の自分に打ち勝つ方へ一旦シフト。

気持ちもコントロールすることで身体がよく動いてくると、ゲレンデ折り返しの黒菱平チェックポイントまで100m手前のところで先頭集団を発見!

ここまで2人で大接戦だったと想定し私の存在はまだ気付かれていなそうな空気感。まだすぐには刺さずに息をひそめて忍者作戦。。

間にいた男性ランナーさんに隠れながらタイミングを見計らいます。

そして…

折り返しの黒菱平チェックポイント50m手前で一気に前へ!!!

ここからすぐに折り返して上ってきたゲレンデを駆け下ります!

ラストスパート!大激戦へ…!

ここでおさらいします。

グランドファイナルに選ばれてスイスへ行けるのは「2人」です。

ラスト5kmを残して1~3位が団子状態で最後のチェックポイントを通過し、ここから逃げ切らなければならないハラハラの展開となりました。

最後はものすごい斜度の下りが待ち構えており、「下り」なのに石や岩がゴロゴロで非常に危険な状況です(汗)

急斜面の下りを勢いよく駆け下りているのでもちろん足も痛いですが、この一瞬の痛みをちょっと我慢すれば掴み取れる…!耐えろー!と自分に言い聞かせて最後の力を振り絞りました。 

最後の平坦ロード。最後の下りは2位を走り1位の選手の背中も見え、後ろを振り向くと3位の選手も見える状況。最後まで気を抜くことはできない。

朝からの吐き気もあり、緊張感ともうすぐそこに目標が叶う瞬間が待ち受けていると思うと急にまた気持ち悪くなってしまいラスト150m手前にして手を膝に付き足を止めてしまう。

急に襲う強い吐き気。

沿道の方からも「もうそこがゴールだよ!!頑張って…!!!!」と声が聞こえる。

ゴールはもうすぐそこなのに一瞬の急停止…。

あんなに遠く見えていたのに辿り着けそうな・・・

動かせ…!動け!と再び動き出す。

過呼吸にもなりながら最後は120%の力を出し切って女子総合2位でゴール。

1位と2位30秒差。2位と3位30秒差という僅差の戦いでした。

ゴール直後。

大接戦を終えてやり切った…!

そして、昨年叶えることが出来なかったグランドファイナルへの出場も獲得。

表彰式の時点ではまだ夢の中のようでした。

昨年はコースロストにより途中棄権。

悔し涙を白馬で流し、チップを回収してくれたボランティアスタッフの方が「来年は絶対にリベンジにまた白馬に来てね。」と。

あの言葉がなけばまたこの地に来れていなかったかもしれないです。

「勝利の白馬」村男ⅲ世がきっと最後パワーをくれた。

タイムも3時間45分切りを目標にしていたので順位、タイム共に達成できたこと。今できる自分の走りを十分出せたかと思います。

夏のレースで共に走り抜けてくれた「Catamounto2(カタマウント2)」

今回も、詰めるべきところでペースアップできたのはカタマウントのおかげで改めて素晴らしいシューズだと実感しました。

このシューズは白馬がラストラン。ここまで一緒に走ってくれてありがとうと感謝の気持ちを込めてお別れをします。

 Golden Trail National Series グランドファイナルへ

グランドファイナルは10月17日(木)~20日(日)にスイス ロカルノにて行われます。

10/17(木)プロローグレース7km

10/19(土)メインレース23.5km

の2レースとなりますので、またBROOKS MAGAZINEにて大会の様子をお伝えしていきます!

ゴールデントレイルナショナルシリーズグランドファイナル公式サイトはこちら

私の昨年から大きな目標であったグランドファイナルへの出場を獲得することが出来たのは日々応援してくださる方々のおかげです!

トレイルランニングを通して競技力だけではなく人としても成長できたことが多くありました。

感謝の気持ちを持ってこれからも精進していきますので変わらぬご声援のほどよろしくお願いいたします!

 

ここまでお読みいただきありがとうございました! 

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