夏だ!山だ!野沢トレイルフェスだ!~BROOKSスタッフレース奮闘記~

夏だ!山だ!野沢トレイルフェスだ!~BROOKSスタッフレース奮闘記~

第77回 富士登山競走 五合目コース~BROOKSスタッフレース奮闘記~ 読む 夏だ!山だ!野沢トレイルフェスだ!~BROOKSスタッフレース奮闘記~ 1 分

みなさまこんにちは!

各地、花火大会やお祭り、海やプールにバーベキュー…夏満喫していますか~?

エアコンの効いた涼しいお部屋で過ごすのも夏ならではの幸せなひと時かと思います。

それぞれの夏を楽しんでいきましょう~!

私は先日の富士登山競走に続き、2週連続の連戦を終えました。

8月3日(土) 長野県 野沢温泉村にて開催されたNOZAWA TRAIL FESのロング27kmに招待選手として出走してきました!

とーっても良い天気…!

2024年夏の思い出ベスト3に入る事間違いなしのレースとなりましたので、その様子をご紹介していきます!

 


目次

  1. 野沢トレイルフェスとは
  2. 大会当日の流れ
  3. レースレポート
  4. 結果
  5. 使用したシューズ

ダウンヒル祭りの野沢トレイルフェス!

長野県を中心としたトレイルランニングの大会を運営するKTF(北信濃トレイルフリークス)さんが主催の大会です。

KTFさんの大会はコース上のあらゆる箇所におもしろ看板が立てられていたり、とにかくお祭り感満載の楽しいレースとして有名です。

次はどんな内容の看板が立てられているかな?と楽しみにしながら私も走っておりました♪

そしてなんといっても、国内唯一のダウンヒルレース!

通常のトレランレースは下からスタートして上っていくレースですが、野沢トレイルフェスはスタート地点が標高1400m地点にありますので前半はほぼ下りです。

一気に駆け下りたあと、信州三大修験道である小菅神社の参道杉並木の上りが待ち構えます。

(信州三大修験道:戸隠・飯綱・小菅。鎌倉・室町時代には300人を超える僧侶や修験者がいたとされているそうです

たくさんダウンヒルも満喫しながらも、ただ楽しいだけではなく険しい上りもあることで思う存分野沢を堪能できるコースでした。

 

レース当日

3:00起床。4:00に出発し東京の西部から車で4時間30分。

前日受付はなく当日受付のみでしたので今回は前泊せずに日帰りレース。

野沢温泉は遠方なので前泊すれば良かったな…と後悔した当日でした。身体のことを思うと睡眠はやはり大切です。

9:00。会場の野沢温泉スキー場駐車場に到着。

受付時間は8:30~9:30。

招待選手として参加させていただいたので、ゼッケンが名前入りでした!嬉しいです。

”RunHappy!”もBROOKSのメッセージと同じということで気になった大会。誰よりも楽しそうに走るぞー!が今回の目標♪

走りでRunHappyを表現したいものです!

スタート地点までの移動はゴンドラ!?

標高1400m地点がスタート地点なのでまずはゴンドラで上まで上がります。

会場から500mほど歩いたところにゴンドラの「長坂駅」があります。

選手の皆さまはエントリー費にゴンドラの料金が含まれていますのでゼッケンを付けていれば乗ることが出来ます。

応援・付き添いの方はチケット売り場でゴンドラ搭乗券をご購入ください。

往復で2500円(片道のみの販売もありました)

10:00ゴンドラ乗車。

絶景~~~~!!

ゴンドラ乗車時間約8分。一気に上がり、この分これから下るのか~!と思いながら景色を眺めます。目が癒されますね~!

スタート地点に到着!

 「やまびこ駅」に到着。スタート地点の「上ノ平ピクニックガーデン」の芝生で皆さんのんびりとしていました。

ゴンドラから降りた瞬間とっても涼しくて、少し上に上がるだけでこんなにも気温差があるのかとびっくり!ずっとここにいたいくらいです。

あっという間にスタート時間が近づいてきました。

スタート前に招待選手紹介。

私は「RunHappyに楽しく走って行きましょう~!」とお話させていただきました♪

招待選手の中には、トレイルランニングの世界で活躍する日本のトップ選手や、箱根駅伝優勝メンバーとして走られた方、学生時代に全国大会で大活躍されていた選手も初トレランレースということで多くの人から注目を集めていました!

そのお二人とBROOKSのトレランシューズ”Catamount2(カタマウント2)お揃い!選手同士でスタート前にお話しもできて緊張もほぐれたことでリラックスできました。

ロングの部(27km)スタート前!

頑張りましょうー!

 

一気に駆け下りる野沢トレイルフェス!いざ、スタート!

(KTFロゴ入り写真は公式から許可を得て引用させていただきました。)

10:30スタート。

昨年よりスタート時間が30分早くなりました。暑いですからね~!

行ってきまーす!!

コース全体の標高差が分かるマップです。

前半はとにかくたくさん下ります!

しかし下りだけでなく前半上るところもいくつかありました。

ダウンヒルを存分にご堪能あれ♪

スタートしてから緩やかな下りから始まり、ここはまだ気持ちよく走れるくだりで楽しい気持ち。おぉ~これぞ楽しいダウンヒル~♪とルンルン女子の先頭を走っておりました。

最初の1kmラップ3′30″!

2kmほど経つとシングルトラックに入り木陰で涼しいゾーンへ。

 下りを楽しんでいると・・・

KTF名物の看板にも書かれているように「ほんのちょっぴり登っている」。

徐々に「全然ほんのちょっぴりではありません!」と心の中でツッコミたくなるような上りが始まりました。

この上りで早くも世界のずーみんさんに抜かれてしまい2位後退です(汗)

4km地点で一度スタートした会場に戻るのでもう一度応援の方はここで選手に声をかけることが出来ます。

ようやくここからが一気にお待ちかねのダウンヒル!!

広がる大絶景。

ただ、こんなにも景色は素晴らしいのに下りだからといって楽でない急傾斜&陽が照らしつけており暑さがジリジリと肌を焼き付けます。

そしてコースの状態もこの暑さからカラッカラでして湿り気のないタイプの砂地で滑りやすいのです。

急傾斜&サラサラであることから一度ズサーっと滑り落ちました。

ここは無理せずケガをしない方向に切り替えてのんびり下っていきます。

トレイルランニングを始めたばかりの頃はもっと下りが得意で怖いもの知らず。ガンガン攻めていたのに、今や安全運転になってしまいました。

でも今回は後半しっかり走れるようにすることが目標の一つだったので焦らず気持ちをコントロールします! 下りきったあと少しロードに出て、野沢温泉の灼熱の暑さにバテ始めます。。

スタート地点のあの涼しさとは裏腹・・・。

ダウンヒルはここまで!10km地点~日陰ゲレンデ~

広場になっており一般の方も遊びに来ている日陰ゲレンデ。

ここでたくさんの方が応援してくださり元気が出ました!

しかし暑い・・とにかく暑い!

日陰ゲレンデから少し上りに入りここで3位後退。下りでのんびりしすぎました…。

そして日差しが強く上りも走れずパワーウォークで踏ん張ります。

13km地点エイドステーション

オリンピックスポーツパークにて給水・給食が用意されています。

いつもエイドに辿り着くと嬉しい気持ちになります!ボランティアの皆さんの顔が見れると安心しますしよしっ!頑張ろう!と気合を入れなおせるので本当にありがたいです!

コーラ♪コーラ♪コー…

!?!?…

珍しく、大好きなサイダーがある!!!!!むしろエイドでサイダーは初めて見ました!

嬉しいー!ソフトカップに注いでもらいます♪

美味しい(涙)!!!

この後水浴びもして生き返りました!!

そして、フラスクにまだ水が残ってはいたもののここで水を追加するのを忘れました・・・。

サイダーに夢中になりすぎたことを反省。

さぁ!ここから後半戦!打倒小菅神社!

長い、長い林道に入りもう少し前と詰めたい気持ちと、暑さに負けてしまい走れるはずの林道でペースを上げられず身体が動かない。

2位を走るのは陸上界で全国クラスの選手。初トレランレースにも関わらず強い!こういった走れる林道で走力ある人は強いのでどんどん置いていかれていました。

なんとか3位表彰台。でも2位でゴールしたいという最後まで諦めたくない気持ちが葛藤する。

近くを走っていた男性集団が良いペースで林道を走っていたので力を借りて背中を追いかけたおかげで歩かずに済みました。

林道を抜け、来ました本日のメインディッシュ小菅神社参道。

先日アップしました「The4100dマウンテントレイルin野沢温泉」のレースでも3週間前に走ったコースで、あの時はこの上りに悔いが残る走りとなってしまいました。

今回はあの時の課題を克服することも目標だったので「打倒!小菅神社!」の気持ちで後半の走りへ入っていきます。

この参道に入った瞬間、杉並木と石段が神秘的で圧倒されます。

看板の文字にもあるように思わず「キター!」と発してしまうほど。

うん。走りません。いや走れません。パワーウォークで行かせていただきます!

看板一つ一つの言葉がおもしろくて元気が出ます。

レース中は一人なのですが、看板のおかげで常に大会運営の皆さまが支えてくれている感覚になります!

そして、一歩ずつ足を進めていくと辛いながらも身体が元気になってきました!

自分の中では上手く走れている感覚があり詰めている気はするのに前の選手が全然見えてこないのです。想定ではこの小菅神社で追いつけたらと思っていましたが強い!強すぎる!

でも人と比較するのではなく3週間前の自分に勝つ!大丈夫!と言い聞かせて足を進めました。

 

上りのピークに差し掛かると、鎖場が出てきて鎖を掴んでよじ登り。

崖のような上りを手足を使って登り、デンジャラスさがヒートアップ。

そしてこの登りのピークで水切れをおこし、エイドステーションで水を追加補給しなかったことに大反省。

次のエイドステーションはここを下って先程の地点に戻るまでお水がない過酷な状態でありました。

余分に350mlを持っていたこと、ジェルを多めに持参していたのでなんとか身体の様子はおかしくならずに済みましたがエイドワークについても今回勉強になった点です。

 その中でしっかりと上まで身体を動かし続けることができて、小菅神社に無事勝利!

3週間前の自分に勝つ走りが出来ました!

そして…上り切る直前に2位を走っていた選手の背中が見えてきて2位へ。

さぁここからは下りのみ!

とはいえ、散々ダウンヒルと上りを頑張ってきて体力は瀕死状態なのでまだ油断は出来ません。

 

下りきってから再びオリンピックスポーツパークに戻りここで水を補給。

ここからあと3km〜4kmでゴール。 

なんとか耐えて、耐えてここは順位このままでゴールしたい…!非常に辛そう。。。

コース途中にあった天然水エイド最高でした〜!

バシャーン!

暑くてバテているところ、天然水エイドのおかげで復活!

ラストの林道ー!

このラスト1〜2kmがとても辛かったのですが反対側からランナーさんとたくさんすれ違うことができ、声を掛け合えたことで振り絞ることができました!

これがトレイルランニングの素敵なところですね!

 看板もフィナーレを演出!!

 結果はいかに…

 

ゴール!!

 

2時間47分41秒 女子総合2位でした!

目標の3位以内&タイムも2時間50分切りを達成出来て嬉しいです!

 まだまだ未熟な点も多くありますが、レースプラン通りの走りが出来たことに自信を持てました。

レース後も楽しめる大会!

ゴール直後には冷えたトマトが配られていました!

BEER BRAINさんのクラフトビール。

頑張ったあとのご褒美幸せです…!

KTFさんとのコラボビールも今大会から発売開始とのことでお土産にも買って帰りました。

また、土曜開催のレースということも珍しく土日でお休みの方はこのまま野沢温泉村に宿泊をして翌日は観光も楽しめる地となっております♪

村全体もとても素敵な場所なので、ラントリップにも最適な大会です!

 

 

今回使用したシューズ

前回のThe4100dマウンテントレイルin野沢温泉同様にBROOKSのトレイルランニングシューズ「Catamount2(カタマウント2)」を使用しました。

トレイルのレースシューズはカタマウント2を愛用していて、30kmほどのスピードレースには最適なシューズ。

ロードレーシングシューズにも使われているミッドソール素材「DNA FLASH」を使用している事で軽量で足さばきがしやすいモデルになっています。

ショートトレイルを走られる方には特にオススメなのでぜひ店頭でお手に取ってみてください。

Catamount2(カタマウント2)はこちら

最後に

いかがでしたでしょうか。

トレイルランニングのレースの中でも珍しいダウンヒルを中心とした大会の様子をお届けしました!

トレイルランニングの楽しさや魅力が少しでも伝わったら嬉しいです。

まだまだ暑い日も続くので、いきなり山に行くのではなくご近所の公園にあるクロカンコースなどでまずは自然を感じながら走り出すのもオススメです♪

木陰で涼しいところを探しながら、引き続き夏のトレーニングも頑張っていきましょう!

 

次のBROOKSスタッフレース奮闘記は9月8日(日)に開催されます「白馬国際クラシック」 28kに出走して参ります。また次回のレースレポートをお楽しみに!

 

ここまでお読みいただきありがとうございました!

Let's Run There!